結婚記念日に花束を買って思ったこと
さて、今年の結婚記念日はどうしようか。
去年はアマゾンでハーバリウムを買って渡してみたが反応が微妙だったので
今年は久しぶりに生の花束をその日に買って渡してみようと思いついた。
ネットで花言葉や咲く季節、花屋さんを調べる。
自分としては黄色バラが明るくていいかと思ったけど花言葉の意味が違うし、
家内は好きではないかもしれない。
ベタだけどピンクのバラなら家内も好きだと思うし、花言葉もまあ合っている。
Googleで池袋の花屋を調べ、クチコミを読んで通勤途中の池袋駅に良さげな花屋さんも見つけた。
前日に場所を確認したら小さな花屋なのにお客さんが多かったので心配していたが少し早めに帰れたので空いていた。
数十年ぶりの花屋での買い物に少し緊張しながらピンクのバラがあることを確認して、店員さんに説明する。
【そのやりとり】
会計を済ませて少し待っていると持ちやすいようにオシャレな手提げの紙袋に入れてビニール袋を被せてくれていた。(この日は雨が降っていたからだが、この店は地下にあり外の様子はわからないのだが対応してくれていた!)
電車に乗り家路を急ぐ。
電車の中で紙袋に花屋さんの名前の入った小さなカードがクリップで留められていることに気づいた。
もしかして花言葉が書いてあるのかもしれない。
急に本数の意味が無性に気になってきた。
傘やバッグで手がふさがっていたが、なんとかスマホでググると、(12本のバラの意味は「1ダースのバラ、ダズンローズ」、「プロポーズ」の意味がある。)だそうだ。
ん、「プロポーズ」じゃないけど、まあもう一度プロポーズするようなものだから、外れているわけではないな。大丈夫だ。
うちに着くと玄関で袋から出して花束だけを持って入り、家内に「はい」と渡す。
家内
となり、今年もイマイチだったかなと思っていた。
ところが、後になってバラを生けた花瓶の横に店の方がつけてくれた小さなカードが裏返しに置かれていた。
私が玄関に放置した袋から家内が剥がして置いてくれたようだ。
カードの裏には
「ハッピーになるバラ、ダズンローズ。ダズンローズとは1ダース(12本)のバラのこと。中世ヨーロッパではプロポーズの際に12本のバラをプレゼントする風習がありました。12本のバラにはそれぞれ、
感謝、誠実、幸福、信頼、希望、愛情、情熱、真実、尊敬、栄光、努力、永遠
の意味があります。」
自分の考えていたような内容(いや、それ以上だな)でよかったと思うと同時にこんなうまくいったのは店員さんのおかげだな。
というかこのカード手書きなどではなくしっかり印刷されたものだ。
ということはあの時すでに店員さんにはこのカードが頭の中にあってそこに誘導されたのではないか。
いや、きっと、そうだ。さりげなくこんなサービスしてくれるなんてにくいねぇ。
家内は娘にこのカードの内容を説明したりして気に入ってくれたようだ。
やれやれ、どうやら今年は成功をおさめたようだ。
そして、部屋にはバラの華麗な香りが漂っていた。
香水や芳香剤では嗅いだことのない上品で柔らかな香りでした。
その時、初めて気づいたんです。
「最高の芳香剤って部屋に生きた花を飾ること」
なんだって。
思えばこれほど贅沢な香りはないですね。最高にオシャレだと思う。
そういえば、花を買った時にかくしゃくとした年配の女性が大きなダリアを2輪、嬉しそうに買っていった。
簡素な包装だったから、たぶん自宅用だろう。
スッキリしたオシャレな女性だった。
部屋にお気に入りの花を飾って香りを味わって微笑んでいる姿が目に浮かぶ。贅沢でオシャレだ。
花束を買っただけの話だけど、とても心が豊かになったというお話でした。
あなたも花を贈ったり、飾ったりしてみませんか。
きっと、贈った方も贈られた方も心が豊かになると思います。
この話に出てくる花屋さんは
くれぐれも言っておきますが、この話はヤラセでもステマでも、なんでもありません。
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