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脂質制限はいつやめればいいのか

先日、”「〇〇制限」したら痩せるのは当たり前で、「〇〇制限」をやめたときにリバウンドするのも当たり前”

という意味のツイートをいくつか見かけました。

確かにそのとおりですよね。

私は脂質制限中だけど、そこをどう考えているのかを明確にしておきます。

脂質制限はずっと続けるつもりです

(但し、年齢が30代以上なら)

私は30代以上なら、脂質制限はずっと続けるべきだろうと考えています。

 

ここでいう脂質制限の定義を確認しておく

  • カロリーコントロールのためにPFCバランスを40:20:40にする
  • 1日の脂質摂取量を上記のPFCバランスにするために以下のものを日常的には食べない
    揚げ物、油類、脂身のある肉、洋菓子類、油を多用する料理、これらを含む料理
    例)
    揚げ物:唐揚げ、フライドチキン、天ぷら、コロッケ、とんかつ、フライドポテトなど
    油類:サラダ油、バター、マーガリン、マヨネーズなど
    脂身のある肉:豚肉全般(豚こま、豚ひき肉、豚バラ肉、ソーセージ、ベーコン、ハムなど)、牛肉全般(カルビ、ロースなど)など
    洋菓子:ケーキ、アイスクリーム、チョコレートなど
    油を多用する料理:ラーメン、中華料理など
    これらを含む料理:シュウマイ、餃子、ハンバーガーなど
  • 記念日やイベント事などの非日常的な食事の場合は上記のものをカロリーを制限せずに食べても良い
  • 魚類やくるみなどの多価不飽和脂肪酸は脂質だが、積極的に食べる
    ちくわ、さつま揚げ、ケチャップなども食べて良い

脂質制限についての根拠については下記の記事を参照ください。

制限する脂質、制限しない脂質について下記の記事を参照ください。

 

なぜ30代以上は脂質制限を続けるべきなのか

30代以上なら脂質制限を続けるべきと考えるのは下記の理由からです。

  • 中年太りという言葉の意味するところ
  • 現在の日本の食生活の欧米化による異常な状態
  • 脂質制限は新しいことではなく、以前の食生活

それぞれについて説明します。

 

中年太りという言葉の意味するところ

中年太りになる理由は

  • 30代になると基礎代謝が落ちる
  • 運動不足
  • 経済的な豊かさなどによる不摂生(ジャンクフード、コンビニスイーツ、居酒屋食など)

簡単に言うと

10代、20代と同じように食べているだけでも太るのに、
それ以上に食べているのだから太るのは当たり前ということです。

基礎代謝が落ちるのは年齢が高くなるほど顕著になっていくことは明らかになっています。

下記の記事も興味深いです。

 

ダイエットの大原則通り、消費カロリーより摂取カロリーが多いことが常態化することが多いから太るというだけです。

逆に言うと、30代以上でも、この大原則を自己管理できる人は中年太りにならないはずです。

 

現在の日本の食生活の欧米化による異常な状態

かつて、日本には揚げ物はありませんでした。

天ぷらは16世紀にポルトガルから伝わった西洋料理です。

 

今は高カロリー、高脂質、高糖質の食べ物があふれていて簡単に安く手に入れることができるようになりました。

これを欲望のおもむくままに食べていいのでしょうか。

中年太りの話と同じですね。

ダイエットの大原則通り、消費カロリーより摂取カロリーが多いことが常態化することが多いから太るというだけです。

脂質制限にしろ、糖質制限にしろ、このような摂取カロリーに対する潜在的な警鐘だと思います。

 

脂質制限は新しいことではなく、以前の食生活

つまり、これらのことは結局は

”ダイエットの大原則通り、消費カロリーより摂取カロリーが多いと太る”

ということであり、昔はこれを日常化できるほど、経済的にも物質的にも国内情勢が豊かでなかったと言えます。

そのころはメタボリック症候群などの病気は存在していないのです。

そういう意味では、かつての完全な和食でも、脂質制限と同じ効果があるともいえるでしょう。

 

20代以下は脂質制限しなくてよい理由

今までの説明と同じく、

”ダイエットの大原則通り、消費カロリーより摂取カロリーが少ないため太らない”

で説明できます。

 

脂質制限すると逆に快適になる

まじめにカロリーコントロールを続けていると脂質を制限したほうが、タンパク質や炭水化物(糖質)を多く取れるので快適に感じます。

それは脂質のカロリー効率が高いからです。

タンパク質、糖質のカロリーが1gあたり4Kcalに対して、脂質のカロリーは1gあたり9Kcalです。

例えば、昼食に揚げ物を食べてしまうとそれだけで相当なカロリー量になり、
1日の目標カロリーにするためには夕食はほとんど食べれないということになってしまいます。

 

また、私は糖質制限をしていたこともあるのですが、

体には糖質がすぐに必要な機能があって、低血糖による影響を起こしやすく、脂質制限より危険な局面があります。

脂質が不足しても、すぐに問題になる体の機能についての情報はみたことがありません。

 

他にも、脂質制限を行う理由はありますが、下記または他の過去の記事を参照ください。

 

まとめ

  • 脂質制限は、
    ”ダイエットの大原則通り、消費カロリーより摂取カロリーが多いと太る”
    ことの解決策の一つであり、
    30代以上は脂質制限を続けたほうがカロリーコントロールしやすい。
  • 脂質制限は新しいことではなく、従来の完全な和食でも脂質は制限されていた。

 

よって、

私は脂質制限を続けます。

 

〇〇制限を批判し、普通の食事をしていればよいという主張をされる方というのはおそらく自分はカロリーコントロールができていて太っていない人だろう。

もしくは、太っていることを問題としていないのかもしれません。

すでに太っているけれど痩せたい人に「普通の食事をしていればよい」というのでは何の解決にもなりません。

食事を変えずに運動すればという考え方もありますが、10Kg落とすのにどれだけ運動すればいいのでしょう。

エアロバイクで運動量に対する消費カロリーを測定したことがある人なら、その大変さが痛いほどわかると思います。

 

とは言え、

アドラー心理学風に言うと

「あなたがどのような食事をしようと、それは私の課題ではなく、あなたの課題」

であり、

「私がどのような食事をしようと、それはあなたの課題ではなく、私の課題」

であり、

「他人がどのような食事をしようと、それはあなたの課題ではなく、その人の課題」

なのです。

Photo by Levi Ventura on Unsplash

 

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