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筋トレによる故障で整骨院に行くときは

筋トレを始めた頃に左肩がおかしいと思って、整骨院、鍼灸院と2箇所に行ってみたけど、マッサージとハリだけでは、まるで効果がありませんでした。

一年経っても治らないので、整形外科に行ってみたら頚椎ヘルニアであることがわかり、別の整骨院に診てもらって体の歪みを直してやっと正常に戻りつつあります。

このような場合には、ちゃんとした整骨院にかかる必要があるということです。

そんなよい整骨院の見つけ方を実体験にもとづいて書いてみたいと思います。

この記事を読むとわかること


  • 筋トレによる故障のときの整骨院の使い方がわかります
  • よい整骨院の見つけ方がわかります

経緯

きっかけ

それまで運動らしい運動をしてこなかったのに、あるきっかけで56歳にして筋トレをはじめました。

ずっと、デスクワークばかりで運動してこなかったからでしょうか。
筋トレをしたら、肩こりがひどくなってしまいました。
もともと、肩がこっていることが多いのですが、左肩だけが耐え難いほど痛いので整骨院へ行ってみることにしました。

初めての整骨院へ

ハリを打ってもらいたかったので、近くの整骨院でハリをやっているところを探して行ってみました。
ところが、そこはハリを打つ人がやめてしまったとか言って、マッサージと機械で低周波をあてることしかやってもらえず、治療しているときは楽になったとしても家につく頃にはすっかり元の痛い状態に戻ってしまい、全然ダメでした。

もう一度、調べ直して近くの別の整骨院でハリを打ってもらいまいした。
しかし、効き目は同じようなものです。すぐにもとの肩痛に戻ります。
また、ツボにちゃっとハリを刺せない担当者もいて、ダメだなと思い、ここに通うこともやめました。

このときは、整骨院って一時的に楽になるだけでダメだなと思いました。
(でも、ちゃんと治る整骨院もあります。最後までお読みください。)

その後、肩の痛みをかかえながら、筋トレを続けることになります。
逆に筋トレで直してやろうと思っていました。

整形外科へ

それから、一年ほど筋トレを続けていて、途中から左手の親指のつけねの関節痛と左肘の筋の痛みでハンマーカールなどの種目ができなくなります。

これは、普通ではないと思い、整形外科で見てもらうことにしました。

診断結果は「母子CM関節症」と「テニス肘」の診断結果となりました。

詳細は下記の記事をお読みください。

このときは、以前の左肩の痛みとは関係がないものと思っていました。

もう一度、整形外科へ

4カ月後、もう一度整形外科へ行くことにしました。
親指は左手を使わないようにしていれば、痛くないのですが、左肘は一向に良くならいのです。
このままでは、左肘がネックになってこの先も筋トレが思うようにできないと思っていたからです。

同じ整形外科に行って、レントゲンなどを撮って診ていただくと、「頚椎椎間板ヘルニア」という診断でした。

首の右側の関節の間にある軟骨がはみ出している影響が、左肩・左腕に痛みとして出ているのだそうです。

首の神経は体の逆側につながっているため、右首のヘルニアの影響が左側に表れるのだといいます。

以前に診断された、左親指、左肘もこの影響があるのかもしれません。

そこの整形外科にはリハビリを行うスペースやスタッフが整っていて、その日から毎週リハビリをすることになります。

リハビリ

整形外科のリハビリは、受付でリハビリというとリハビリの順番待ちになるのですが、待ち時間はほぼゼロだったので、快適でした。

リハビリといっても、大変なものではなく、私にとってはリラックスタイムでした。

リハビリの内容

  • 肘の温め
  • 各部位に同時に電流を流す(筋肉が緩む)
  • 首の牽引(マシン)

というものでした。

どれも、強弱を自分で指定することができるので、痛いということはありません。

これを数週間続けているときに、整形外科まで通っている道中にいくつか整骨院があることに気づきます。

別の整骨院へ

首のヘルニアであることは、わかってリハビリをしていても、左肩の関節の動きそのものが右肩と違うと感じていたので、関節や筋のメカニカルな問題も潜んでいるのではと思っていました。

そこで、以前は一時的にしか治らなかった整骨院とは別の整体をしてくれるような整骨院に行きたいと思うようになりました。

整形外科への通院中に目にした整骨院には看板に「要予約」の文字があります。
ネットで調べると「いわゆるボキボキ系で一回で治った」などの口コミから、期待できるのではないかと思い、予約してすぐに診てもらえることになりました。

最初に行った整骨院とは違い、体の歪みをちゃんと直していただきました。

整骨院がちがうと、こんなにも対応が違うのかと思うほどです。

詳しい治療内容は、次の章で詳細に書きたいと思います。

その後の経過

痛みが取れるのは最後、といわれましたので、完全に治すのには何ヶ月もかかりそうです。

治療した時点では正しい体に整えられたので、歪んだ状態に戻らないようにする必要があります。

治すというよりも、正しい状態を維持すると正しい体になるという感じですね。

なので、正しい姿勢を保つために、いろいろやっています。

  • バランスボールに座って作業
  • 分離式キーボードを使ってパソコン作業
    (これを使うと胸を張ったままパソコン操作ができます)
  • ストレッチのテキストを買って、ストレッチを毎日やる
  • 活動量計つきのスマートウォッチをつけて定期的に体をほぐす(座りすぎ通知機能の活用)
  • 週イチでプールで水泳する

などです。

整形外科での週イチのリハビリも続けています。

姿勢は習慣なので直すのは、なかなか難しいですが、意識することで、だいぶ変わってきたと思います。

整骨院での治療内容

予約した整骨院では、先生らしき人が受付にいて、ゆるく会話してきます。


問診の後、全身の写真を撮るということになりました。

姿勢の歪みを確認するために写真を撮る

左肩が上がっていて、体全体が歪んでることがわかりました。

治療内容

  • 肩の温め
  • 高電圧で固まった筋肉を緩める(高電圧でないと内側の筋肉に届かないそうです。)
  • ボキボキ系で歪みを治す(腰、首、肩)
  • 横に傾斜のついた台の上に立つ(外傾斜、内傾斜の両方)

ボキボキ系は全く痛くないです。
ボキボキ系といっているのは、自分が力の入ってない状態にして、先生が手で私の体をつかんで一瞬ひねって関節の歪みを治すというものです。

高電圧による治療は、思わず声が出てしまうほど痛いです。
高電圧による治療というのは、体の一部に(確か首あたりだったと思います。)電極を付けて、もう一つの電極を患部に当てて電圧を上げていき、体の奥の筋肉の硬直を緩めるというものです。


痛いときは深呼吸するようにと言われていて、鼻から大きく吸って口からゆっくり吐くことを繰り返します。
そうすることによって、力まないんですね。(勉強になりました。)


終わった直後は、左肩がものすごく緩んでやわらかくなったように思います。

整骨院の先生からは、いろんなことを教えていただきました。

普段から頭を動かさずに腰をひねる運動をするといいであるとか、水泳は整体に良い理由(全身運動だし、水圧で体の歪みが整えられる)であるとか、いろいろです。

Image by succo from Pixabay

よい整骨院の見つけ方

私が最後に行った整骨院は良い先生がいらっしゃるよい整骨院でした。

以前から、一度、よい整骨院へ行って整体してもらいたいと思っていたのですが、どこの整骨院がいいのかわからず、行けていませんでした。

どうやったら、よい整骨院を見つけられるのでしょうか。

1.人づて

自分の行った整骨院の先生がおっしゃっていたのですが、そこの患者さんはほとんどが紹介なんだそうです。私のようにネットで見つけてくるような人は珍しいそうです。

自分の周りの腰が痛いだの調子が悪そうな人に聞くといいのだとか。

患者さんを多く診るのではなく、固定客がついているから予約制になっていると想像できます。

2.予約制である

予約制だと腕に自身のある先生である可能性が高くなると思います。

また、電話で予約するときに症状を確認されるようであれば、症状に応じた処置時間を見積もって、十分な治療が行われる可能性が高くなります。

予約時の電話で、整骨院の質がある程度わかるのではないでしょうか。

3.先生が一人しかいない

これは予約制同様、一人でも整骨院の経営が十分成り立つのだから、腕がいい可能性が高いということです。

また、複数の先生が在籍していると、いつも同じ先生が担当するわけではないので、例えいい先生が在籍していても、いい先生が診察しない可能性がでてきます。

これは電話してみると、たいていはわかると思います。先生自身が電話にでることがあるからです。受付スタッフすら必要としないところが、プロ意識の高さを感じます。客を選びたいのかもしれません。

例え、受付スタッフが対応したとしても、よい整骨院なら、おそらく事務的でないアナログ的な対応をするのではないかと想像します。

4.マッサージを売りにしていない

マッサージでは根本的な解決にならないことを整骨院の先生はプロとして必ず知っているはずです。(知らないとしたら、モグリですね)

それなのに、マッサージをして売上を上げようとしているなんて、自己否定しているようなものなのですから。

そんな整骨院に限って、スタッフの数がやたら多いです。薄利多売というか質が悪い証明みたいなものです。

私が最初の頃に行った整骨院はまさにこんな感じでした。

整形外科と整骨院の違い

整形外科と整骨院は担当している処置範囲が全く違います。

違いを確認しておきたいと思います。

整形外科の処置範囲

整形外科では、問診や触診もありますが、主にレントゲンによって診断を行います。

レントゲンに映るのは、「骨」のみで、筋や軟骨は写らないそうです。

骨そのものの損傷や骨の並びぐあい、それに加えて診察を行うことによって、診断が行われています。

整形外科での処置は、薬、注射、リハビリなどによって行われます。

整骨院の処置範囲

整骨院では、主に目視と触診によって、骨の並びぐあいの異常、ゆがみ、ずれを診断します。

整骨院の先生は医師ではないため、薬、注射、レントゲンによる処置を行うことができません。

骨にヒビが入っているなどは、整骨院ではわからないので、先に整形外科を受診したほうがよいことがわかります。

整骨院での処置は、マッサージと物理療法(いわゆるボキボキ系)によって行われます。

骨が正しい位置にないのが、それを支える筋肉によるものであれば、筋肉を緩めてから処置が行われます。

そして、整形外科と整骨院のどちらも、筋肉や筋の異常を直接診れているわけではないことが、わかります。

また、整骨院では、処置後に正しい骨の位置を保つための運動を続けることやスポーツトレーナーの指導を受けることを勧められました。

よい整骨院の治療費の相場

事故などの特別な場合を除いて、保険が効かないので、体を正しい状態にするための料金は、整形外科やマッサージ・ハリに比べると高くなります。

1回、1万円前後と思っていれば、間違いないでしょう。

私の場合は、1回1万円でお釣りがくる程度の料金でした。

しかも、毎回、同じ料金でした。

それでも、一時的にしか痛みを和らげることができないマッサージなどに何度も通うことに比べると、数回で根本から治すことができるのなら、安いものです。

そして、何度も書いていますが、経験豊富な先生からは、治療以外にも、体や運動についてのためになる話もたくさん聞けましたから、お得感がありますね。

まとめ

よい整骨院を見つけるには


  • 人づてに紹介してもらう
  • 予約制
  • 先生が一人
  • マッサージを売りにしていない

また、


  • 整骨院に行く前に、整形外科に行って骨の異常を確認しておく

ことも大切ですね。

整形外科と整骨院の違いを把握して、うまく使い分けて、よりよい処置が受けられるようにしたいものです。

トレーニングしている人は、何かしらの体の故障を抱えていることは多いです。

高齢になってくるとなおさらですね。

最後に、この言葉を紹介しておきます。

日々全力で取り組むことが重要
すり減らす方が錆びつかせるよりマシだ

- リチャード・チェンバーランド

では、よい回復と最高のトレが送れる日々をお祈りしております。

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